玄箱HG - Debian 6.0(squeeze) 化!

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※この記事は12年以上前に投稿されたもので、情報が古い可能性があります。

前回は、「玄箱/HG」を Debian 5.0(lenny) 化しました。

Debian lenny はセキュリティアップデートの提供が終了していることもあり、今回 Debian 6.0(squeeze) 化しました。

作業記録Permalink

0. 前提条件Permalink

  • 「玄箱/HG」へ次の手順で Debian 5.0(lenny) が構築されている。 ( 玄箱HG - Debian 5.0(lenny) 化! )
  • 「玄箱/HG」への Debian 6.0(squeeze) の構築を想定。
  • シリアルコンソールは使用しない。
  • U-Boot 導入済みである。
  • 作業を行うマシンは Linux Mint 13 Maya Telnet 接続ができれば、OS はなんでもよい。 ファームウェアに Windows 用インストーラがあるからといって、Windows である必要もない。
  • 構築された squeeze のカーネルが古くてもカーネルのリコンパイルはしない。

1. 起動スクリプトの編集Permalink

Debian は 6.0(squeeze) 以降、起動スクリプトが LSB(= Linux Standard Base) に準拠している必要があるようだ。 “/etc/init.d/kuroevtd”、”/etc/init.d/kuro_boot” を編集する。

# vi /etc/init.d/kuroevtd
#!/bin/sh
# Start/stop the KURO-BOX Event Daemon.

# ↓↓ 追加 ↓↓
# Provides:        kuroevtd
# Required-Start:  $network $remote_fs $syslog
# Required-Stop:   $network $remote_fs $syslog
# Default-Start:   2 4 5
# Default-Stop:    0 1 3 6
# Short-Description: Start/stop the KURO-BOX Event daemon
# ↑↑ 追加 ↑↑

====< 以下省略 >====

# vi /etc/init.d/kuro_boot
#!/bin/sh

# ↓↓ 追加 ↓↓
# Provides:          kuro_boot
# Required-Start:    $remote_fs $all
# Required-Stop:
# Default-Start:     2 4 5
# Default-Stop:      0 1 3 6
# Short-Description: Initialize the KUROBOX AVAR
# ↑↑ 追加 ↑↑

====< 以下省略 >====

2. パッケージリスト参照先変更Permalink

squeeze 用に “/etc/apt/sources.list” を編集する。 “lenny” を “squeeze” に変更するだけ。

# vi /etc/apt/sources.list
# deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ lenny main
# deb http://security.debian.org/ lenny/updates main
# ↓↓ 変更 ↓↓
deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ squeeze main
deb http://security.debian.org/ squeeze/updates main

3. パッケージの更新Permalink

パッケージリストの更新、システムの更新、パッケージの更新を行う。

# aptitude update
# aptitude safe-upgrade
# aptitude full-upgrade

質問には全てデフォルトで応答(”Yes” or “No” なら “Yes”) Use dash as the default system shell (/bin/sh)? には “no” で応答。

4. 確認Permalink

玄箱/HG をリブートし、Telnet ログイン時のメッセージを確認する。

$ telnet 192.168.XXX.XXX
Trying 192.168.XXX.XXX...
Connected to 192.168.11.XXX.
Escape character is '^]'.
Debian GNU/Linux 6.0

もしくは、以下のコマンドでも確認してみる。

# cat /etc/debian_version
6.0.6
# uname -a
Linux KURO-BOX 2.6.25.1-kuroboxHG #9 Sun May 4 21:29:57 JST 2008 ppc GNU/Linux

Debian は 6.0.6 で、Kernel は 2.6.25.1-kuroboxHG のようです。

参考サイトPermalink

その他Permalink

Kernel のバージョンが古いままであるが、今のところ特に必要性を感じないので、 Kernel 再構築はしなかった。 以前、i386 マシンでカーネル再構築した際のカーネルパニックを思い出すので。。。


これで、玄箱/HG が Debian 6.0(squeeze) 化されました。

あとは、普通に Debian サーバとしていじるだけです。 (その辺のことはブログ記事にはしないつもり)

以上。





 

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